【序章】それは無謀な夢だった|競売物件と家族、立て直しの始まり

手記

初めまして

琇夏(しゅか)と申します。

琇夏という名前で活動を始めました。

家を失ったところから始まった生活のこと、家族のこと、空き家探しや競売の経験などを自分なりの言葉で記録しています。

無謀な夢

 久しぶりに競売物件を覗いてみた。

二百坪程の敷地の物件、十万円に目が留まった。

 内容を見てみると、とても住める状態ではなかった。正面からの物件写真には、屋根が潰れて前所有者は、この物件から出て行ってしまっていた。

空き家状態だったことから、金目になりそうな窓枠や中も荒らされている状態で、箪笥が道路から撮った写真に移っているのが丸見えだった。

一見、気になったものの、競売物件の三点セット(物件明細書、現況調査報告書、評価書)の中に『関係人の陳述等』の項目には、きちんと記載されていたので、それほど気にならなかった。

それより日当たりが良く東側道路で裏手は山林になっており、隣家は緩やかな傾斜になって見え辛く気の要らない雰囲気だった。お向かいはお寺になって、それも裏側になり塀で囲まれて傾斜もあり向かい合うことがなく眺めが良好だった。

屋根や窓がなくても全く問題に感じなかったのは、倉庫一つ分のほどの広さが必要なくらいの建築資材を残したまま父は、家を出ていった。

理由も説明もなく、生活費も入れないままの状態が続いた。

どうしていいのか分からず、当時は三男である弟・慎人(まこと)に相談を持ちかけていた。けれども、そのやり取りをきっかけに、距離を置く関係になってしまった。

 

閲覧期間から日にちが経ってしまっており、気づいたときには、入札期間まで一週間を切っていた。

無謀な夢かもしれないと思いながらも、一緒に副業として父が放置したままの建築資材の倉庫として、わが家の事務所として、この土地を購入してわが家を立ち直さないかと、お願いする手紙を送ってみた。

結局、返事はなかった。

入札結果が気になり確認してみた。特別売却の一覧には載っていなかったから、売れたのだと思った。

売却結果のページを開き、他の物件も流しながら辿っていくと

「入札件数 2」

という文字が目に入った。(おっ)

落札したのは法人だった。買い手が居たのだと知り、なんだかうれしかった。

父がいなくなってから、時間だけが過ぎていった。生活は、現実として続いていくのに、状況は何も変わらなかった。

理由もはっきりしないまま、残されたのは生活と、これからどうするかという現実だけだった。

困り果て、調べていく中で、「婚姻費用分担請求」という手続きがあることを知った。

けれど、とても弁護士さんに依頼する費用の余裕はなく、自力で家庭裁判所へ申し立てを出してみることにした。

それが、裁判所と関わっていくきっかけになった。

実際に動き始めると、思っていた以上にわからないことばかりだった。

書類の準備も、手続きも、そのひとつひとつが初めてのことだった。

長編部門への応募

去年2025年5月に

初めて株式会社文芸社様のコンテストへの応募があることを知り

作風やジャンルによる区別はなく「日記のような内容でも良い」

という言葉に惹かれ

「第8回 人生十人十色大賞」に

応募してみることにしました。

4月には、書き上げるつもりだったけれど

4月末、思わぬ母の脚の怪我で

半月は寝込んでいた母のことと

終盤まできていたところ

完成させられるか無我夢中だった。

5月締め切り直前の下旬に

ゆうパックで送付することが

無事できホッと。

2025/05
2025/05/17
2025/05
2025/7/29

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手記
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琇夏

2025年5月「第8回 人生十人十色大賞」長編部門へ応募。
出版社からの電話をきっかけに、2026年3月より、原稿用紙3枚ずつ綴る形で投稿を始めました。
noteでは、原稿用紙には書かなかった内容もあわせて綴っています。
少しずつ、記録として残しています。

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