手記

03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #21】Episode7|複数人の気配

誤って二重に入金された保証金は、夢のように消えていった。相続放棄された競売物件との出会い、市役所での停滞。そして借家での暮らしが一年を迎えた春の朝、複数人の気配で目が覚めた――。「淡いご縁」第21話。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #20】Episode6|金額が違う

借家での新しい暮らしが始まった。けれど数か月後、わが家だった家が競売に出された。絶望していた保証金は「返還される」と記されていたはずだった。年末、母が帰宅して言った一言に、耳を疑った――。「淡いご縁」第20話。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #19】Episode5|「無理ですね」と言われた日

同じ時刻に届いた二つの知らせ。一つは諦めていた空き家との再会、もう一つは借家の審査通過。喜びに包まれたのも束の間、立入調査で聞いた「無理ですね」という一言が、私たちの足元を崩した――。「淡いご縁」第19話。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #18】Episode4|家族が話し合いなくバラバラになっていく

工務店は廃業し、もう一軒の交渉も途絶えた。空き家探しを諦め、借家へと切り替えた私たち。「あの借家はどうなった」という父の一言から始まった慌ただしい日々の中で、家族はそれぞれの方向へ離れていった――。「淡いご縁」第18話。
手続きの記録

【手続きの記録 #01】婚姻費用分担請求を、一人で申し立てた|調べたこと・準備したこと

弁護士に頼らず、一人で家庭裁判所に婚姻費用分担請求を申し立てたときの記録です。管轄でつまずいたこと、準備したもの、裁判所が進めてくれる手続きの違いまで、体験した範囲で綴っています。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #17】Episode3|わが家になると思っていた家|定期借地権付き住宅だった

値下げまでしてもらいながら、即決できなかったあの家。「やめます」という言葉で、望みは絶たれた。残された唯一の望みは、わが家に付いていた定期借地権の保証金――。「淡いご縁」第17話、空き家をめぐる記録。定期借地権付き住宅の売却体験を記録。五十年後に土地を返還する契約だったこと売却を進める中で初めて知った制度と、保証金返還に望みをかけながら空き家探しを続けた実話です。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #16】Episode2|500万円が250万円に

ちょっと、ちょっと待って「それでは失礼しました」と電話を切ろうとしたところ、耳から離した受話器から声が聞こえた。「ちょっと、ちょっと待って」切らずに返事をすると、理由を聞かれた。話していると、以前は代行もやっていたけれど、落札後に買わなかっ...
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録 #15】Episode1|170万円という金額

 家を手放すことになり、空き家を探し始めた私たち。方位を頼りに東方面を探すうち、ある一軒の物件にたどり着く。だがその価格に驚愕した――。「淡いご縁」第15話、空き家をめぐる記録の始まり。
03-空き家をめぐる記録

【空き家をめぐる記録】序章

母の退院と共に、少しずつ日常が戻り始めた。痩せ細った母と並んで歩きながら、荷物を処分し、次の暮らしへ向けて準備が動き出した。一人では何も手につかなかったけれど、母と一緒にできることが嬉しかった。あの頃はまだ、この先に何が待っているか知らなか...
02-生い立ちの記録

【生い立ちの記録 #14】Episode9|母と一緒にできることが嬉しかった

手紙の向こうに、ずっと母がいた。どんなに心細くても、その繋がりだけが、前へ進む力になっていた。話がいつも二転三転して「俺は、一緒に住まないから小さい家でいいよ」「えっ」「あれ、お母さんから聞いていなかった?」笑いながら伝えてくる。「いや、聞...